5.9 ベルドゥセド(Berducedo)からグランデ・デ・サリメ(Grande de Salime)へ
2014年6月7日(土) 晴れ 21.4Km <33,650歩>
Berducedo 07:20 ー A Mesa 08:25 ー Buspol 09:15 ー
Presa de Salime 10:30 ー レストラン 11:25 ー Grande de Salime 13:50
ここから今日の目的地のグランデ・デ・サリメ(Grande de Salime)まで約20kmで標高差を見る
と下りとなるのでやや気分が楽である。
Albergueで各自適当に朝食を取り出発する。暫くは道路を歩く事になるがア・メサ(A Mesa)まで
は緩やかな道で1時間程度で村へ着いた。
Albergueが道路脇にあったが小さな村でバルや商店は見当たらない。ここなら昨日のベルドゥセド
(Berducedo)の方が便利と思う。
ア・メサ(A Mesa)から道路は急激な登りになり約30分かかってやっとピークとなる個所へ着くと
この稜線にも風力発電用の風車が回っている。
道路は緩やかな下りになって石垣の遺跡Antiguo hospital de peregrinosがあり、眼下には小さく
ダム湖(Embalse de Salime)が見えた。ここからダム湖まで標高差が約800m有るとの事でかなり
の下りを覚悟しなければならない。
ダム湖の対岸の高台にはグランデ・デ・サリメ(Grande de Salime)の街が見える。一旦ダム湖
まで降りて再びかなり上り直す必要があると思われる。
遺跡の脇から道路を離れて山道に入ると急な下りが始まる。かなりの巡礼者が歩いていたが皆さん
時々休んで膝の痛みに耐えていた。
次第にダム湖が大きくなり約1時間程度下ると林間の道になって下りの傾斜も緩やかになりダムの堰堤
も見えてきた。 ダムの傍には建物も見えるが既に廃墟の様になっている。
巻道の様になってダムからやや離れたところで道路(AS14)にやっと降り立った。
ダムへ向かって戻って行くと展望台の様な場所があり、ダムを見渡せるがかなりの大きさで圧巻の景観
であった。
ダムの堰堤を渡ると警官が道路監視をしていたので、聞くと前方の建物はレストランとの事でやや道路
を登るが皆で張り切って登った。
レストランへ着くと旅行者を含め多くの人が休憩していたので我々も早めの昼食にボカディージョを
食べた。テラスからのダム湖の眺めも素晴らしい。
暫く休憩して道路をグランデ・デ・サリメ(Grande de Salime)まで登るが、途中から非舗装の
道に入って街へ到着する。
やや町の中心部から離れたAlbergue El Salvador de Grandas de Salimeへ泊まる事にした。
ここまでで予定よりも1日早く歩いたのでLugo又はSantiagoで1日休養が出来るので安心した。
A MesaのAlbergue | Antiguo hospital de peregrinos |
Embalse de Salimeを望む | ダムが見えた |
ダムの展望台から | Grande de Salimeの街へ |
① A Mesaの村から登りきった場所の標高は約1,000mでダムの堰堤付近まで標高差約800mを一気に
下る事になり、道が広いので転ぶ様な事は無いがかなり膝への負担が大きいのでゆっくり下る事を
勧めます。
② ダムの堰堤からやや登った所にレストラン(バル併設)があり昼食・休憩をすることが可能です。
③ Grande de SalimeにはAlbergue El Salvador de Grandas de Salime(Municipal)があり
他にHotel、Pención等の宿泊施設があります。
5.10 グランデ・デ・サリメ(Grande de Salime)からフォンサグラダ(Fonsagrada)へ
2014年6月8日(日) 晴れ 28.1Km <40,480歩>
Grande de Salime 07:50 ー Castro 09:10 ー Puerto de Asebol 11:00 ー
O Asebo 11:30 ー Fonfria 12:45 ー Fonsagrada 15:10
今日は雨かと思っていたが幸いにも良い天気で朝日がまぶしいくらいである。 バルで朝食を食べて皆と
一緒に歩き始める。
巡礼路は直ぐに道路(AS28)から離れて林道の様な道に入り草原を歩いて、また道路に戻ると小さな
商店(Tienda)があり、ジュース等を購入するとここがアストゥリアス(Asturias)の最後のスタンプ
だと言ってクレデンシャルにスタンプを呉れた。
暫く歩くとカストロ(Castro)の村に出る。ここにはAlbergueがあるがバルも商店も見当たらず、静か
な数件の民家がある程度であった。
再び道路(AS28)に並行した林道の様な道を歩くと時々下の道路が見え、30分程度で小さなCapilla
(Ermita de San Lazaro)があった。
直ぐに道路(AS28)に出て交差点に着くとPuerto de Asebo 5Km/Fonsagrada 19kmの道路標示が
ありPuerto de Aseboに向かって前方に風力発電の風車が見える尾根に向かって道路沿いを登る。
ペナフォンテ(Penafonte)の村への分岐を過ぎるとやっと道路から離れて尾根に向かって山道を登ると
一旦道路へ出て反対側へ渡り、見晴らしの良い山道を風車の直ぐ脇を抜けてやっと尾根に出る。
ここまでいつもの通り女性陣は遅れており、二人のSergioさんと暫く休憩とした。
暫く休んで尾根を越えて林の中を下り始めるとアストゥリアス(Asturias)とガリシア(Garicia)州の
境界に着いたが、小さな石の標識があり巡礼路には石が並べてあった。
30分程度下ると道路(LU731)に出て道路沿いの道を歩いてオ・アセボ(O Asebo)に着き、バルが
あったので休んでいるとポルトガル人の自転車の連中が大勢来た。
暫く休憩していると女性陣が着いたので一緒に歩く事にする。
ここからは道路沿いを歩く事になるが遠くにフォンサグラダ(Fonasagrada)と思われる町が見えるが
谷を挟んでいて道路(LU731)は大きく迂回する様に歩かなければならない。
途中にはガリシア(Garrisia)州の道標があり、距離表示にPK165.990Kmと記載されているので、次第
にサンティアゴ(Santiago de Compostela)が近くなっていく実感がする。
道路脇には小さなChapell(Ermita de Santa Bárbara-Silvela)があった。
先ほどはフォンサグラダ(Fonasagrada)が同じ高さに見えていたが道路は一旦下っていたので、街の
手前では登りになって街が近くなるとAlbergueと壁に描いてある建物があり、予約の電話をしておいた
Albergue Os Chaosであった。
ここはPrivardのAlbergueで自炊が可能との事で、土曜日の午後でスーパーも閉店の時間であったが
Hospitareloが電話をして店を開けて貰い同行のAさん、Rさんにイタリア式パスタを作って貰った。
とのかくプリミティボの道(Camino Primitivo)は毎日山登りになるが、天気も良く素晴らしい毎日
で満足である。
朝の巡礼路(Cereixaira付近) | Ermita de San Lazaro |
Puerto de Asebo付近 | Garicia州との境界 |
O Aseboのバル | Fonsagradaの遠望 |
① グランデ・デ・サリメ(Grande de Salime)の標高は570mで最高点のプエルト・デル・アセボ
(Puerto de Asebo)付近の稜線が約1,100mなので長い登りになる。
オ・アセボ(O Asebo)からフォンサグラダ(Fonasagrada)の手前までは大きなアップダウンは
無い。
② カストロ(Castro9にはAlbergue,バル及びHotelもあるとの事で巡礼路から、やや離れた道路沿い
にあると思われます。(巡礼路ではバル、Hotelは気が付かなかった。)
③ フォンサグラダ(Fonasagrada)にはAlbergueが2軒あるが、いずれもPrivardである。
Municipal(Xunta de Galicia)のAlbergueは約2km先のパドロン(Padrón)にあるがバルや
商店は無い。
5.11 フォンサグラダ(Fonsagrada)からオ・カバド(O Cádavo Baleira)へ
2014年6月9日(月) 雨のち曇り 23.4Km <40,960歩>
Fonsagrada 08:10 ー Padrón 08:40 ー Montauto 09:50 ー Paradavella 10:35
ー A Lastra 12:45 ー Fontaneira 13:15 ー O Cávado 14:40
朝から雨模様で雨具を着て出発する。フォンサグラダ(Fonasagrada)の街を離れて道路(LU530)を
やや下って行くと前方から巡礼者が登ってくるが直ぐにパドロン(Padrón)で昨夜にAlbergueへ泊まった
人が朝食の為、フォンサグラダ(Fonasagrada)のバルへ戻ってくるのだと分かった。
パドロン(Padrón)の村から林間の道となり何度か道路(LU530)へ戻るが、やがて道路を下に見る
山道となり登りが始まる。見晴らしの良い休憩所もあり暫く登って行くとモンタウト(Montauto)の
Chapellに着いた。それほど強くないが雨が降り続いているので暫く雨宿りに休む。
再び林間の中の山道へ入ると右手にRuinas del antiguo hospitalと思われる遺跡が見えたが立ち止まらず
急な山道を下って行くと突然にCasa Mesónと書かれたバルがあった。
早速中へ入ると天気が悪い為か良い休憩になる場所で皆さんバルの中で休憩していた。
ここはパラデベジャ(Paradevella)の村でで道路(LU530)から300m手前の場所である。
バルを出ると幸いにも雨は止んでおり、一旦道路へ出るが再び山道の登りになる。
巡礼路は見通しの良い高台を歩くが、時々農家の様な民家がある程度小さなアップダウンがあるがで静かな
道である。やがて登りの傾斜が厳しくなり道路(LU530)へ出てア・ラストラ(A Lastra)に着くが、風
が強く寒いくらいでバルも休みであった。
再び道路沿いの林間の道になり登って行くと、やっとAlto de Fontaneira 935mと道路標識のある場所へ
着いた。前方にやや青空も見え始め暫く下るとフォンタネイラ(Fontaneira)の村があり、小さな教会の
脇にレストランがあったので休憩とする。
また歩き始めて暫く道路(LU530)を歩いて行くと林道へ入り眼下にオ・カバド(O Cavadó)の村が見え
始め1時間程度でAlbergue O Cavadóの前に着いた。
オ・カバド(O Cavadó)にはバル、商店及びHostal等もあり夕食の材料を買ってAlbergueで食べる事に
した。
今日もアップダウンの多い巡礼路であったが、明日はやっと都会のルーゴ(Lugo)に着くので久しぶりに
レストランで食事をしたいと皆で話し合った。
Hospital MontoutoのCapilla | Casa Mesónにて |
A Lastra | Fontaneiraへ向かう |
O Cavadóへ下る | Albergue O Cavadó |
① フォンサグラダ(Fonasagrada)からHospital de Montautoまでの登りはそれぼどでもないが
パラデベジャ(Paradevella)まで標高差約300mを下り、ややアップダウンを繰り返しながら
Alto de Fontaneira 935mまで登り返す。
この行程もアップダウンの山道が続いている。
② パラデベジャ(Paradevella)とフォンタネイラ(Fontaneira)にバルがあり、休憩に便利です。
③ オ カバド(O Cavadó)は小さな村ですが商店やレストラン、Hostal等もあり便利です。
5.12 オ・カバド(O Cádavo Baleira)からルーゴ(Lugo)へ
2014年6月10日(火) 晴れ 30.5Km <50,100歩>
O Cávado 07:40 ー Alto da Vaqueriza 08:20 ー Catedral de Castroverde 08:55 ー
Castroverde 09:40 ー Souto de Torres 11:05 ー Gondar 12:50
ー A Viña 14:20 ー Lugo 15:50
朝起きるとすがすがしい青空が広がっていた。村のバルに行って朝食を取り皆で出発する。
直ぐに林道の様な道で登りが始まるが、プリミティボの道(Camino Primitivo)のアップダウンは
ルーゴ(Lugo)までと聞いていたのでこれが最後になるのだろうかと考えながら登って行く。
道路(LU530)の脇に出てやっと登りが終わり、緩やかな林間の道を歩いて行くと前方にカストロ
ベルデ(Castroverde)と思われる村が見え軽快に下って行く。
やや民家が現れてきたと思うと、かなり大きな教会(La Catedral de Castroverde)の裏手に着いた。
日曜日の為か教会には案内の方がいて内部を説明してくれたので暫く休んで見学をしたが、この様な
村に素晴らしい教会が建てられたのが驚きでもある。
村の中を通って道路に出るとカストロベルデ(Castroverde)の村である。道路沿いにはバルや商店も
並んでおりかなり大きな村(街)でバルで休憩して、商店でボカディージョと飲み物を購入する。
カストロベルデ(Castroverde)からは畑や林間の中の巡礼路でアップダウンも無く快適に歩くが、
次第に暑くなって来て休憩する場所も見当たらない。暫く歩くとSouto de Torreへ500mの分岐が
あったが、そのままひたすら歩き続けると、ゴンダール(Gondar)の村にベンチがおいてあり、自動
販売機のスタンドがあったのでやっと昼食を取る事が出来た。
また暫く畑の中の巡礼路を歩いて行くと道路(LU530)に出ると、Lugo 8Kmと道路標示に記載されて
いたので2時間程度で着くのではと考えたが巡礼路は道路沿いを迂回する為それ以上に時間を要する。
都会が近いためか車の走行の多い道路を1km程度歩くと再び農道の様な脇道に入りほっとするが、気温
が高く歩くのは辛い。 ア・ヴィニャ(A Viña)の村もバル等は無く休む所もないのでそのまま歩く。
高速道路(A-6)の陸橋を渡るとルーゴ(Lugo)の街も近いが、市内は高台にある為一旦少し下って
鉄道線路の下を潜り市内へ登って行く。
坂道を登りきると城壁(Muralla)の門(Puerta de San Pedro)の前に出た。門を入って直ぐ右の
横道にALbergue(Albergue de Peregrinos de la Xunta)があり今夜はここへ泊まる事にした。
Albergueでシャワーを浴びて市内見学をするが、旧市街を囲む城壁(Muralla)は世界遺産に登録されて
いるとの事で、ほぼ完全な状態で残っており幅も広く上をランニングや散歩をしている人もいる。
カテドラル(Catedoral de Santa María de Lugo)は8世紀のロマネスク様式であるが、内部の装飾は
素晴らしいものであった。
同行のSergioさん2人はホスタルへ行ってしまったが、夕方には全員で広場のレストランで夕食を食べ
ルーゴ(Lugo)到着を祝った。
Alto da Vaqueriza | La Catedral de Castroverde |
巡礼路の十字架 | Lugoへ向かう |
高速道路(A-6)を渡る | Catedoral de Santa María de Lugo |
*この行程の注意事項、コメント
① この区間も約30kmあるが、朝のAlto da Vaquerizaまで約250m程度の登りがあるがそれ以降は
アップダウンも無く比較的楽でした。
② カストロベルデ(Castroverde)の村以降にバル等はないので、昼食・飲み物村で購入しておく
事をお勧めします。
③ ルーゴ(Lugo)にはPrivardのAlbergue(Hostel Roots & Boots)があるが旧市街の城壁の門
(Puerta de Santiago)を出た所にあります。
5.13 ルーゴ(Lugo)からサン・ロマオ(San Romao da Retorta)へ
2014年6月11日(水) 晴れ 19.7Km <30,500歩>
Lugo 07:40 ー 100.26km Marco 08:30 ー O Burgo 09:55 ー
San Miguel da Barcurín 10:40 ー San Romao da Retorta 12:00
ルーゴ(Lugo)の街は一面の深い霧が立ち込めているが天気予報は今日も晴れである。
広場のバルで朝食を取って出発するが、城壁(Muralla)の門(Puerta de Santiago)を出て坂道を
下り大きな河(Rio Miño)の橋を渡ると川沿いは公園になっていてプールやボート場等があり美しい。
やや林間の道を登って行くと100.26Kmの道標があった。フランス人の道(Camino Frances)の様
に落書きも無く、皆で記念の写真を撮った。
道は道路(LU2091)を歩くので舗装道路ではあるが車の通行量は少なく静かである。
暫く歩くと道路脇に水場があり、オ・ブルゴ(O Burgo)の看板が立てられており、皆さん休憩をして
いた。サン・ビンセンソ・ド・ブルゴ(San Vinsenzo do Burgo)は小さな村で巡礼路に面する家の
塀にBar 50mの案内があったが商店等は見当たらない。
そのまま道路(LU2091)を歩き、90.777Kmの道標を過ぎると矢印が右手の林間の道を指しており
そこからCalsada Romanaとなり、苔の石垣などが残る静かな林間の道が歩きサン・ミゲル・デ・
バクリン(San Miguel de Bacurín)の村を過ぎて暫く同様な林道が続き道路(LU2091)へ戻る。
短い区間ではあったが、ルーゴ(Lugo)から舗装道路歩きであったので印象的な道であった。
サン・ペドロ・ダ・バイショ(San Pedro da Baixo)の村を過ぎて暫く歩くと、ミリアリオの複製
(Replicá del Milialio)が立っていてサン・ロマオ・ダ・レトルタ(San Romao da Retorta)
に着いた。
静かな林の中にAlbergue Privardの"Albergue O Cándido"があり誰も居なかったので暫く待って
いたが50m程度離れた所にMunicipalの"Alberuge Peregrinos San Romao da Retorta"があり
ホスピタレロも受付に来たのでこちらに泊まる事にした。
巡礼路を少し戻った村の入口の道路脇にバル兼商店があったので昼食と夕食の材料を購入に出かけ
夕食はまたイタリア人の女性群がパスタを作ってくれた。
LugoのPonte Romano | 100.26Kmポスト |
O Burgoの水場 | Calzada Romana |
ミリアリオ(Milialio)<レプリカ> | Albergueでの夕食 |
*この行程の注意事項、コメント
① 緩やかなアップダウンがあるが問題の無い区間です。
② Calzada Romanoの入口は矢印が道路の右手にありますが、見逃し安いので注意が必要です。
(90.777Kmポストを過ぎたら注意して下さい。そのまま道路(LU2901)を歩いても巡礼路へ
合流します。)
③ San Romao da RetortaのAlbergueはベット数が12で収容数が少ない。満員の場合は隣の
Albergue O Cándidoへ泊まるか、次のフェレイラ(Ferreira)まで7.2km歩く必要があります。
5.14 サン・ロマオ(San Romao da Retorta)からメリデ(Melide)へ
2014年6月12日(木) 晴れ 27.7Km <45,465歩>
San Romao da Retorta 07:40 ー Ponte Ferreira 09:20 ー A Seixas 10:45
ー Vilamar 12:50 ー Melide 14:50
サン・ロマオ(San Romao da Retorta)からフェレイラ(Ferreira)間は道路(LU2901)沿いの
道と山間部を通るVia Romana経由の道があるが、道路経由は舗装道路となるので迷わずVia Romana
の道を歩く事にする。
今朝も深い霧に覆われているが天気は良いとの事でAlbergueで適宜、朝食を食べて出発する。
サン・ロマオ(San Romao da Retorta)の村から直ぐに山道になり緩やかな登りで、霧の中に濡れて
いる草原も美いが、約1時間程度民家や牧場なども無い荒野を歩く。
やっと農家が現れて暫く歩くと、パラス・デ・レイ(Palas de Rei)への道標がある交差点があり、直ぐ
に小さな川と石橋(Ponte Ferreira)に着いて傍らにCasa Rural Casa da Ponteがあった。ここでも
朝食を取る事が出来るようだ。道路(Lu-P-2901)に出るとAlbergue Ponte Ferreiraがあり休憩して
カフェを頼もうとしたが朝の忙しい時間の様で断られてしまった。
ここからは道路を歩くが小さなアップダウンを繰り返し、単調な農道の中を歩くと途中から林道に入り
北の道(Camino del Norte)にもあったユーカリ(El Eucalyptus)の林が見られたが、この木は
ガリシア(Galicia)州には多い様だ。
小さな小川の流れる道端に水場と小さな巡礼者の石像があり皆休憩したり写真を撮っていた。
やっと村があり巡礼路にア・セイシャス(A Seixas)のAlbergueへの道標があって、バルがあるとの
事で期待したが営業をしていなかった。今日は昼食の用意をしておらずこれから何処までバルが無いのか
心配になってきた。
仕方なく休まずに歩いていると、次第に開けた高台に出て丘陵の頂上には白い岩がいくつも見える。
反対側の稜線には風力発電の風車が並んでいるが、巡礼路は緩やかに白い石のある丘を登って行った。
白い岩の横を通りやや下ると道路に出て小さな村のHospital das Seixas暫く道路を登って行くと前方に
メリデ(Melide)の街が見えた。
ここからは林道の様な道であるが街路樹も無く、日差しが強烈で暑くなってきた。メリデ(Melide)の
街を見ながら牧場の傍を下ってヴィロウリス(Vilouriz)に着いたがここにもバルや商店も無く、イタリア
人のメンバーとはア・セイシャス(A Seixas)で分かれてしまったので休む事無く一人で次のヴィラマール
(Vilamar)の村まで歩きやっとバルを見つけてボカディージョの昼食を取る事が出来た。
皆を待とうかと考えたが今日も宿泊先はバラバラになるので先に行くことにした。
メリデ(Melide)の街の郊外に広がる農村の道を抜けてやっと街に入り、今日の宿泊のAlbergue de
Melide(Xunta de Galicia)に着いたが、収容人員156名との事で大きな建物で事務的なHospitalero
の対応にやや戸惑いを感じたが、今日でプリミティボ(Primitivo)の道も終わりなので気分的にも気楽
になった。
Ponte Ferreira | ユーカリの林 |
Aguas Santas | Hospital das Seixasの手前 |
メリデ(Melide)の街が見える | ヴィロウリス(Vilouriz)の村にて |
① ア・セイシャス(A Seixas)からやや丘陵の様な登り区間があり、メリデ(Melide)の街へ緩やかな
下りになるが大きなアップダウンは無く歩きやすい。
② ポンテ・フェレイラ(Ponte Ferreira)のCasa da Ponteでは朝食等を取ることが出来る。
ア・セイシャス(A Seixas)にバルがあるが私が通った際には開いていなかった。
ヴィラマール(Vilamar)までバルや商店は無いので昼食を持参した方が良いと思います。
5.15 メリデ(Melide)からペドローソ(Pedrouzo)へ
2014年6月13日(金) 晴れ 33.3Km <53,190歩>
Melide 07:30 ー Ribadeso de Baixo 10:05 ー Arzúa 10:55 ー Calle 12:20
ー St. Irene 16:10 ー O Pedrouzo 16:50
メリデ(Melide)からサンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)まで約53Km
あるので2日で到着するために、今日はペドローソ(Pedrouzo)まで約33kmを歩かねばならない。
昨夜は皆さん別々の宿へ泊まっていたので各自朝食後、7時30分に集まって出発したが今日も晴天である。
皆と歩くのはあと2日となったので、今日と明日は一緒に歩く事にした。
メリデ(Melide)の街を出た所に50kmの標識があり、暫く緑の多い樹林の中を歩き朝の空気が心地良い。
フランス人の道の写真で良く出てくる飛び石のある河を渡ると、果物などをDonativoで置いてある個所も
あるが、さすがフランス人の道で朝早くから多くの巡礼者が歩いている。
農村地区の道を歩いて40kmポストを9:58に過ぎるとリバデソ・ダ・バイショ(Ribadeso da Baixo)の
橋があり、暫し休憩とする。ここからアルスーア(Arzúa)の街まで登り坂になる。
アルスーア(Arzúa)の街に着き、昨年に泊まったAlbergueの前へ来ると既にこの時間から受付を待つ
巡礼者が数人いた。街を通り抜けてやや高台へ登り農道を歩くと高速道路の工事中の所へ着いたが、この
個所の工事は5年前にも実施していた覚えがある。
フランス人の道には途中にバルが沢山あると思っていたがアルスーア(Arzúa)から暫くバルが無く、休憩
をしたいと考えていたがカージェ(Calle)でやっと見つけて昼食とした。
午後も天気は良く暑くなってきたのでサルセーダ(Salceda)の水場では皆さん靴を脱いでリラックスした。
次第に歩くペースが遅くなり、休みながら暑い日差しの中を歩いてサンタ・イレーネ(St. Irene)の
Albergueを見て20kmポストを16:15に通過し、やっとペドローソ(Pedrouzo)へ16:50に着いた。
長い一日の行程であった天気も良く皆さんと最後の数日を楽しむ事が出来て完璧な日であった。
到着が遅くなり疲れていたので街の入口にあったPensión兼Alberugeに泊まる事にしたが、驚いたことに
Albergueのベットはがら空きで、隣のレストランで皆で夕食を取り早めに休む事にした。
河を飛び石で渡る | 40Kmの標識 |
Ribadeso da Baixoの橋にて | ArzúaのAlbergueで受付を待つ巡礼者 |
水場で足を冷やす | やっと着いたPedrouzoの街 |
① 大きなアップダウンも無く、緑の樹林帯や河も流れてガリシア(Galicia)州らしい区間を歩けて
心地よい。
② この区間は33kmもあるのでメリデ(Melide)からサンティアゴ(Santiago de Compostela)を
3日間とすれば余裕で歩けると思います。
途中にはAlbergueやバル等も多く自由な日程を組むことが出来ます。
5.16 ペドローソ(Pedrouzo)から
サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)
へ
2014年6月14日(土) 晴れ 20.0Km <35,500歩>
O Pedrouzo 07:15 ー Amenal 08:30 ー Lavacolla 09:30 ー Monte do Gozo 10:35
ー Santiago de Compostela 12:05
いよいよ今回の巡礼の旅も最終日になった。4回目のサンティアゴ入りだが期待感は同様である。
12時のミサには間に合わないかと思うが、なるべく早めに皆で出発した。
ここから20kmあるので早めに出発する巡礼者が多く、バルは朝食を取る巡礼者で一杯であった。
昨年も一緒にサンティアゴ入りした仲間なので道は覚えている個所も多く、話をしながらだが足早に
歩くと、早くも道路(N634)脇に立つサンティアゴの石碑に着き定番の記念写真を撮る。
ラバコージャ(Lavacolla)の丘も軽快に登り、モンテ・ド・ゴソ(Monte do Gozo)手前のキャンプ
場(San Marcos)で女性陣は休憩するが我々は先にモンテ・ド・ゴゾ(Monte do Gozo)まで歩い
て皆を待った。
サンティアゴ市内も土曜日の為か休みの商店があったが、天気も良く人が大勢歩いている。
旧市街を通り抜けて丁度12時にオブラドイロ広場(Plaza de Obradoiro)に着いた。
カテドラルは工事中で北側の塔が見えないのが残念であった。
12時のミサが始まっていたので、やや巡礼者は少なかったが皆で記念写真を撮り夕食を一緒に食べるので
集合場所と時間を決めてそれぞれの宿へ分かれた。
私は巡礼事務所へ行って巡礼証明書と今年から出来た距離証明書を貰うが、プリミティボの道(Camino
Primitivo)もビジャビシオーサ(Villaviciosa)からの為、距離は自己申告で記載して貰った。
今日は毎回同じAlbergue(Boots & Roots)に泊まるが、巡礼事務所で1時間も待たされたので荷物を
置いて昼食を取り、午後は洗濯と昼寝とした。
夜にカテドラルの内部を見学して皆でレストランへ行き、無事に皆と歩けた事を乾杯した。
サンティアゴの入口 | Capilla San Palo |
Lavacolla付近にて | Monte do Gozo |
Plaza Obradoiroでの記念写真 | 工事中のカテドラル |
*この行程の注意事項、コメント
① ペドローソ(Pedrouzo)泊りの場合、12時の巡礼ミサに出るためには遅くとも6時30分頃に出発
する必要があります。 バル等は早朝から営業しています。
② 巡礼事務所で巡礼証明書を貰う為に1時間程度並びましたが、12時過ぎで比較的すいている時間でも
この程度並ぶ必要があります。巡礼事務所は8:00~21:00まで開いているので夕方等の空いている
時間帯に行った方が良いかと思います。
5.17 サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)
滞在
2014年6月15日(日) 晴れ
6月16日(月) 晴れ
予定より1日早くサンティアゴへ到着したが、私は今回はこの後にサモス(Samos)及びアストルガ
(Astorga)のAlbergueでHospitareloとして仕事をする予定であったので、サンティアゴにて2日間
休養する事にした。
翌日の6月15日は日曜日であったので、カテドラルでの12時の巡礼ミサに出ることにした。11時過ぎに
は椅子に着席して待っている観光客や巡礼者が大勢いたがボタフメイロ(El Botafmeiro)を見るなら
袖翼廊の方が良いかと考えて入口近くの階段にて待っていた。
一昨年は金曜日から日曜日までの3日間ボタフメイロを見ることが出来なかったが、今日はミサの最後に
見ることが出来た。
夜は昨年に北の道(Camino del Norte)で出会った、ロシア人のNさんがイギリス人の道(Camino
Ingles)を歩いて昼頃到着し、明日はイタリア人グループの皆さんとフィステラ(Fisterra)へ出発
するので最後の夕食を一緒に食べた。
また、何時か一緒にCaminoを歩ける日が来る事を願って乾杯とした。
ボタフメイロ(Botafmeiro) | Finisterra出発の見送り |
以上